製薬大手の独Bayerは12月19日、ノルウェーの同業Algetaに対する株式公開買い付け(TOB)の条件を引き上げたと発表した。Algetaの経営陣は同提案を支持しており、株主に対し受け入れを呼びかけた。
\Bayerは11月、Algetaに対し暫定的なTOB提案を行った。この時の買い取り価格は1株当たり336クローネだったが、今回362クローネに引き上げた。これはTOB計画が明らかになる前日の終値を37%上回る水準で、Algetaの価値を約19億ユーロと評価した格好。株式90%以上の確保をTOBの成立条件としており、すでに14%を確保した。Bayerは独禁当局の承認を経て買収手続きが今年第1四半期中に終了するとみている。
\両社は前立腺がん治療薬「Xofigo」で2009年から提携している。同薬は骨移転した前立腺がんの治療薬で、Bayerは年商10億ユーロ以上のヒット商品(ブラックバスター)候補とみている。
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