ハイヤー予約サービスを手がける新興企業Blacklane(ベルリン)は12月17日、自動車大手Daimlerの子会社 Daimler Mobility Services(DMS)が同社に資本参加すると発表した。DMSから得る資金で事業を拡大する考え。出資額と出資比率は明らかにしていないものの、『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、出資額は1,000万ユーロ強、出資比率は約18%に上るもようだ。
\Blacklaneは世界各地のハイヤー事業者をネットワークで結ぶ事業を展開。マーケティング、予約、精算業務を代行している。自らは車両を保有していない。現在は世界45カ国の計130都市でサービスを提供している。従業員数は70人。売上高は毎月30%以上のスピードで拡大しているという。
\創業者はアジアや米国と異なり欧州のハイヤー市場が極めて小さいことに着目して起業。これまではRI Digital Ventures、ALSTIN、b-to-v Partners、car4youの4社から出資を受けていた。
\Daimlerは車両メーカーの枠を超えて総合的なモビリティ事業者になることを目指している。DMSはそうした事業を展開する子会社で、2009年からはカーシェアリング事業「Car2Go」を展開している。
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