欧州旅行大手のTui(ハノーバー)が12月18日発表した2013年9月通期決算の最終損益は430万ユーロの黒字となり、前期の赤字(1,510万ユーロ)から改善した。コスト削減プログラムが奏功した格好。同社は6年ぶりに復配する意向だ。
\売上高は0.8%増の184億7,750万ユーロ、営業利益(EBITDA・調整前ベース)は2.2%増の7億6,190万ユーロだった。
\部門別の売上高は主力の旅行が0.6%増の177億9,600万ユーロ、ホテル・リゾートが4.8%増の4億310万ユーロ、クルーズが13.0%増の2億6,100万ユーロだった。営業利益(同)は旅行が0.5%増の6億4,050万ユーロ、ホテル・リゾートが10.4%増の1億9,720万ユーロで、クルーズは300万ユーロの黒字から1,390万ユーロの赤字へと転落した。
\フリードリヒ・ヨウセン新社長は年初の就任後にコスト削減プログラム「oneTUI」を開始した。その効果は今期に一段と鮮明になる見通しで、同社は売上成長率で最大4%、営業利益(同)の伸びで6~12%を見込んでいる。15年9月期には同利益が10億ユーロに達すると予想する。
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