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2014/1/8

経済産業情報

乗用車新車登録2年連続減少、13年は-4.2%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2013年の乗用車新車登録台数は295万2,431台となり、前年を4.2%下回った。減少は2年連続。10月以降は好調だったものの、1~9月の不振を相殺できなかった。12月は前年同月 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2013年の乗用車新車登録台数は295万2,431台となり、前年を4.2%下回った。減少は2年連続。10月以降は好調だったものの、1~9月の不振を相殺できなかった。12月は前年同月比5.4%増の21万5,320台だった。

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13年通期の登録台数が前年を上回ったのは10ブレンドにとどまった。増加幅が最も大きかったのは登録規模が小さいジャガーで、30.1%増の4,160台を記録。これにセアト(22.4%増の8万3,364台)が続いた。ランドローバー(11.8%増の1万2,425台)とマツダ(10.5%増の4万4,981台)も2ケタ台の伸びを記録した。

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ドイツ車はポルシェが1.4%増の2万799台に拡大した以外はすべて減少した。各ブランドの実績はメルセデスが1.4%減の27万7,373台、オペルが2.9%減の20万7,461台、フォードが3.9%減の19万7,794台、フォルクスワーゲン(VW)が4.6%減の64万2,190台、アウディが5.5%減の25万1,952台、ミニが5.6%減の3万4,263台、BMWが5.8%減の23万1,815台、スマートが7.3%減の2万6,009台。

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マツダ以外の日本車はトヨタが8.4%減の7万4,056台、三菱が10.3%減の2万1,141台、日産が11.5%減の5万5,019台、スズキが12.9%減の2万6,863台、ホンダが13.1%減の2万2,873台、スバルが21.2%減の7,456台、レクサスが42.2%減の1,653台だった。

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日本車以外の主な輸入ブランドではシュコダ(8.7%増の15万9,939台)、ジープ(4.3%増の6,899台)、起亜(1.6%増の5万5,654台)、ダチア(1.2%増の4万5,498台)、現代(0.7%増の10万1,522台)が増加。ルノー(6.3%減の9万8,922台)、フィアット(6.8%減の6万7,753台)、ボルボ(16.0%減の2万7,517台)、シボレー(17.7%減の2万4,380台)、シトロエン(20.6%減の4万8,442台)、プジョー(23.4%減の5万4,736台)は落ち込んだ。

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市場シェアが最も大きかったのはVWで、21.8%に達した。2位以下もドイツ車が占めており、メルセデス(9.4%)、アウディ(8.5%)、BMW(7.9%)、オペル(7.0%)、フォード(6.7%)が続いた。輸入車ではシュコダの5.4%が最も大きく、これに現代(3.4%)、ルノー(3.4%)、セアト(2.8%)、トヨタ(2.5%)、フィアット(2.3%)が続いた。

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車種別ではコンパクトクラスのシェアが25.6%で最も大きく、これに小型車(16.3%)、中型車(12.6%)が続いた。

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動力源別ではガソリン車が50.9%、ディーゼル車が47.5%で、それ以外は合わせて1.6%にとどまった。「それ以外」ではハイブリッド車の2万6,348台が最も多い。電気自動車(EV)は前年の倍の6,051台に拡大した。

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走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均136.4グラムだった。

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新車の色で最も多かったのは黒で、28.3%を占めた。僅差でグレー(27.7%)が2位に付けている。近年人気が高まっているホワイトは17.9%に拡大した。

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