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2014/1/15

企業情報

Apogenix GmbH―脳腫瘍治療薬の第2相試験に成功―

この記事の要約

投資会社Dievini傘下の独バイオ企業Apogenix(ハイデルベルク)は13日、脳腫瘍の一種である膠芽腫の治療薬で第2相臨床試験(フェーズ2)が成功裏に終了したと発表した。第3相臨床試験(フェーズ3)を単独で実施する […]

投資会社Dievini傘下の独バイオ企業Apogenix(ハイデルベルク)は13日、脳腫瘍の一種である膠芽腫の治療薬で第2相臨床試験(フェーズ2)が成功裏に終了したと発表した。第3相臨床試験(フェーズ3)を単独で実施するか、製薬会社と共同で進めるかは年内に決定する考え。当局の承認を経て上市されると、年商は1億ユーロのケタ台に上ると予想されている。

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膠芽腫は悪性度の高い脳腫瘍で、1年生存率は51.6%、3年生存率は13.1%にとどまる。Apogenixが開発中の治療薬「APG101」は放射線治療と併用して投与するもので、患者の6カ月後の無増悪生存率(PFS6)は放射線治療のみの患者群の5倍に上るという。

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フェーズ2は計84人の患者を対象に実施した。フェーズ3は規模が大きく莫大な資金を要するため、同社は製薬会社との提携も視野に入れている。

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Dieviniはソフト大手SAPの創業者であるディートマール・ホップ氏が設立した投資会社で、バイオ企業向けの投資を専門に手がけている。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、同氏はApogenixに対し新たな投資を行う用意があるという。

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