化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は20日、韓国の麗水工場で耐熱性樹脂「Ultrason」の生産を開始した。同社がUltrasonをドイツ以外で生産するのは今回が初めて。アジア・太平洋市場の需要拡大に対応する狙いだ。
\麗水のUltrason生産能力は年6,000トンで、生産開始によりBASFグループ全体の生産能力は50%増の1万8,000トンに拡大した。新規雇用は50人。
\Ultrasonは電気製品や自動車、航空機などに投入される。韓国は電気産業が盛んなため、BASFは同地での生産に踏み切った。日本と中国にも輸出する意向だ。
\同社はアジア・太平洋地域で販売する製品の約75%を2020年までに現地生産で賄うとの目標を掲げている。韓国でのUltrason生産はこれに沿った措置で、輸送時間の短縮につながるとしている。
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