風力発電設備の世界最大手メーカーであるデンマークのVestasが3日発表した2013年10-12月期(第4四半期)の最終損益は2億1,800万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(6億1,800万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は11年半ば以来。コスト削減プログラムと債務の圧縮が奏功した。同社は財務のさらなる安定に向け融資の借り換えに成功しており、今後は新株の発行にも踏み切る予定だ。
\13年12月通期の最終損益は8,200万ユーロの赤字となったものの、赤字幅は前期(9億6,300万ユーロ)の10分の1以下に縮小した。同社は経営立て直しに向けて工場の売却・閉鎖や従業員の削減に着手。固定費は11年に比べ4億8,400万ユーロ低下した。
\12月通期の売上高は前期比16%減の60億8,400万ユーロに後退したものの、経営陣が提示していた予想(55億ユーロ)を大きく上回った。営業利益(EBIT、特別項目を除く)は251%増の2億1,100万ユーロで、売上高営業利益率は3.5%に上った。
\14年12月期は売上高で最低60億ユーロ、売上高営業利益率で同5%を見込む。
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