スイスの製薬大手Roche（バーゼル）が1月30日発表した2013年12月通期決算の最終利益は113億7,300万スイスフランとなり、前期比で18％増加した。世界的に需要が拡大するがん治療薬の品ぞろえを拡充したことが奏功。営業利益も16％増の163億7,600万フランと好調だった。売上高は3％増の467億8,000万フラン。定率為替ベースでは増収幅が6％に上った。
\主力の特許薬部門の売上高は363億400万フランで、定率為替ベースで前期を7％上回った。売上規模が特に大きかったのは抗がん剤で、「MabThera／Rituxan」「Avastin」「Herceptin」はすべて60億フランを超えた。特許薬売上高（計363億400万フラン）に占めるこれら3薬の割合は計52％に達する。（グラフ参照）
\同社は新規特許薬の販売も好調で、白血病治療薬「Perjeta」の売上高は約500％増の3億2,600万フランに急拡大した。別の白血病治療薬である「Kadchla」（売上高3億2,400万フラン）とともに有力なブロックバスター（年商10億フラン以上の有力医薬品）候補と目されている。
\14年12月期決算については売上成長率で1ケタ台前半～半ばを見込む。
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