自動車大手の米General Motors(GM)は6日、欧州事業の営業赤字が昨年8億4,400万ドルとなり、前年から半減したと発表した。コスト削減と業務効率の改善が奏功。欧州子会社Opelのカールトーマス・ノイマン社長は「われわれの予想を上回る成果だ」と喜びを示した。
欧州販売台数は昨年、104万7,000台となり、前年から3万2,000台減少したものの、市場が縮小したため、GMブランドのOpelとVauxhallのシェアは微増の6.8%に拡大した。シェアを伸ばしたのは14年ぶり。
昨年はまた、第3四半期と第4四半期の欧州売上がともに増加した。利幅の大きい中型車「Insignia」とコンパクトオフロード車「Mokka」の販売が好調だったという。
今年は独ボーフム工場の閉鎖に伴うコストが損益を圧迫する見通し。黒字転換は2016年までに果たす計画だ。GMの欧州事業は1999年からこれまでに計180億ドルの赤字を出している。