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2014/2/12

企業情報

Continental AG―ゴム製品メーカー買収―

この記事の要約

自動車部品大手の独Continental(ハノーバー)は10日、ゴム製品大手の米Veyance Technologiesを米投資会社Carlyleから買収すると発表した。景気変動の影響を受けやすい自動車向け事業への依存度 […]

自動車部品大手の独Continental(ハノーバー)は10日、ゴム製品大手の米Veyance Technologiesを米投資会社Carlyleから買収すると発表した。景気変動の影響を受けやすい自動車向け事業への依存度を引き下げる戦略の一環。債務の引き受けも含め約14億ユーロで譲り受ける。今回の取引は2007年にSiemensの自動車部品部門(VDA)を取得(114億ユーロ)して以来最大の大型買収となる。取引の成立には独禁当局の承認が必要。

Veyanceはオハイオ州フェアローンに本社を置く企業。世界各地に計27工場を持ち、コンベヤーベルト、ホース、動力伝達ベルト、空気バネを生産している。従業員数は9,000人。13年の売上高は約15億ユーロで、その90%を産業向け製品が占めた。

ContinentalはVeyanceをゴム製品子会社ContiTechの傘下に統合し、同子会社の非自動車向け事業を強化する。Contitechが欧州市場に強いのに対し、Veyanceは南北アメリカ大陸市場に強いため、両社は事業分野だけでなく地理的にも補完性も高い。買収が実現すると、Contitechの従業員数は3万9,000人に増加。売上高も39億ユーロから54億ユーロへと拡大する。