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2014/2/12

企業情報

ArcelorMittal―今年は業績好転見込む―

この記事の要約

鉄鋼世界最大手のArcelorMittal(ルクセンブルク)は7日の決算発表で、2014年12月期の業績が回復に転じるとの見方を示した。これまで低迷していた欧州の景気が底を打ち需要が世界的に拡大する見通しが高まったため。 […]

鉄鋼世界最大手のArcelorMittal(ルクセンブルク)は7日の決算発表で、2014年12月期の業績が回復に転じるとの見方を示した。これまで低迷していた欧州の景気が底を打ち需要が世界的に拡大する見通しが高まったため。売上高が3.5~4%増加し、営業利益(EBITDA)も拡大に転じるとみている。特に中国と米国市場がけん引車なるとの予想だ。

13年12月期のEBITDAは68億8,800万ドルで、前期の76億7,900万ドルから10.3%減少した。欧州需要の低迷を受けて工場稼働率が落ち込んだことが響いた。ただ、第4四半期に限ると、EBITDAは前年同期を約23%上回っており、業績はすでに底を打っている。

13年12月期の最終損益は25億4,500万ドルの赤字となったものの、赤字幅は前期の33億5,200万ドルから縮小した。前期は欧州鉄鋼事業で巨額減損を計上し、損益が大きく押し下げられた経緯がある。