Bosch傘下の独太陽電池メーカーAleo(プレンツラオ)は5日、台湾・日本などの企業3社からなるコンソーシアムSCP Solar GmbH(合弁会社)が同社のモジュール工場、販売組織などを買収すると発表した。Boschは太陽電池事業からの撤退方針を打ち出しており、売却手続きの終了後、Aleoを清算する予定だ。取引の成立には独禁当局の承認が必要。
SCP Solarはハンブルクに拠点を置く企業で、台湾のセルメーカーSunrise Global Solar Energy 、住宅関連機器メーカー長州産業、英国と香港に拠点を置く投資会社Pan Asia Solarの3社が出資している。Aleoから本社所在地プレンツラオにあるモジュール工場などを象徴的な1ユーロで譲り受けるほか、現金1,000万ユーロを取得する。Aleoの従業員730人のうち200人を継続雇用する計画。同取引に絡んでBoschはAleoに3,100万ユーロを資金注入する。
Sunriseの創設者の1人はプレスリリースで、セルメーカーであるSunriseは今回の買収によりモジュール製造と販売網を取得し、太陽電池の末端顧客に直接、コンタクトを取ることができるようになると語った。「Aleo」ブランドを利用していく考えだ。
Aleoは今後、臨時株主総会を開いて、会社清算を決議する。
Boschは昨年3月、太陽電池事業からの撤退方針を表明した。独東部のアルンシュタットにある太陽電池工場については同11月、業界大手の独Solarworldに譲渡。Aleoについても今春までに売却先を選定する意向だった。