化学大手の独Wacker Chemie(ミュンヘン)が6日発表した2013年12月期決算の最終利益は600万ユーロとなり、前期の1億1,500万ユーロから95%減少した。顧客であるソーラー産業の景気がこれまで以上に悪化したことが影響。営業利益(EBITベース)も57%減の1億1,400万ユーロに低下した。売上高は44億8000万ユーロで、3%増加した。
同社は近年、太陽電池セル向け高純度シリコンの価格下落に悩まされており、昨年は同価格の平均が前年の3分の2の水準まで落ち込んだ。半導体向けシリコンの値下がりとユーロ高も追い打ちをかけた。
ヨアヒム・ラウフート財務担当取締役は「生産設備への大型投資はほぼ完了した」と発言。今後はこれらの取り組みが業績改善に結実するとの見方を示した。