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2014/2/12

企業情報

Syngenta AG―10億ドルのコスト削減へ―

この記事の要約

世界最大の農業科学メーカーであるスイスのSyngenta(バーゼル)は5日の決算発表で、2018年までに年間コストを10億ドル圧縮する方針を明らかにした。13年12月期の業績が振るわなかったためで、既存のコスト削減プログ […]

世界最大の農業科学メーカーであるスイスのSyngenta(バーゼル)は5日の決算発表で、2018年までに年間コストを10億ドル圧縮する方針を明らかにした。13年12月期の業績が振るわなかったためで、既存のコスト削減プログラムに上乗せする形で実施する。

コスト削減に向けてはすでに販売方式を転換。営業担当のマネージャーが種子・農薬・肥料の販売からサポート業務までを1人ですべて担当する方式を導入した。こうした取り組みを通して25年までに売上高を13年の1.7倍の250億ドルへと引き上げて行く。

13年12月期の純利益は16億4400万ドルで、前期を11%下回った。第4四半期の農薬売上が予想を下回ったほか、種子生産コストの上昇や種子在庫の減損処理も響いた。

売上高は146億8800万ドルで、3%増加した。主力の農薬事業は6%増の109億2300万ドル、種苗事業は1%減の32億400万ドルだった。