独民間2位銀行のCommerzbank(フランクフルト)は6日、スペインの融資債権を複数の国際的な投資家に総額7億1,000万ユーロで売却したと発表した。同債権は不良化した業務用不動産向け融資で構成されており、Commerzbankは今回の売却でリスク加重資産(RWA)を6億ユーロ圧縮した。売却先や取引金額などの詳細は非公開。売却に伴い小規模な損失が出ており、同行は2013年10-12月期(第4四半期)決算で計上する。
今回の取引が成立したことで、同行は不良化したスペインの不動産融資債権の規模を13年初頭の半分の10億ユーロに削減した。
Commerzbankをめぐってはスペインの不動産融資債権40億ユーロ以上を近く売却するとの観測が1日に浮上した。ロイター通信が消息筋の情報として報じたところによると、今回の取引はこれとは無関係という。