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2014/2/12

企業情報

Muenchener Rueck―損出繰越などで最終増益確保―

この記事の要約

再保険世界最大手の独Muenchener Rueck(ミュンヘン)が4日発表した2013年12月通期の最終利益は33億ユーロとなり、前期の32億ユーロから3%増加した。運用益は減少したものの、米国事業の損出繰越や引当金取 […]

再保険世界最大手の独Muenchener Rueck(ミュンヘン)が4日発表した2013年12月通期の最終利益は33億ユーロとなり、前期の32億ユーロから3%増加した。運用益は減少したものの、米国事業の損出繰越や引当金取り崩しの効果で利益水準が押し上げられた格好。経営陣は配当を25セント引き上げ7.25ユーロとする意向だ。

本業の利益を示す営業利益は前期の53億ユーロから44億ユーロへと17%落ち込んだ。国債などの利回りが低迷していることが直撃。運用益は前期の84億ユーロから77億ユーロへと8%縮小した。同社は運用資産2,100億ユーロの半分以上を固定金利付き証券に投資している。償還を迎える利回りの高い証券を利回りの低い証券に交換していかなければならないため、今後も厳しい運用を余儀なくされそうだ。

自然災害に伴う保険金支払額は7億6,400万ユーロで、前期の12億8,000万ユーロから大幅に低下した。支払額が最も大きかった災害は5~6月にかけてドイツや周辺諸国を襲った洪水で、1億7,800万ユーロに上った。これにドイツで7月に発生したひょう害(1億7,400万ユーロ)が続いた。