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2014/2/19

経済産業情報

乗用車新車登録、1月は7.2%増加、ホンダとマツダは50%前後の伸びに

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が13日発表した2014年1月の乗用車新車登録台数は20万5,996台で、前年同月を7.2%上回った。増加は2カ月連続。新車市場は昨年秋から回復傾向が続いている。 新車登録が特に大きく伸びた部門 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が13日発表した2014年1月の乗用車新車登録台数は20万5,996台で、前年同月を7.2%上回った。増加は2カ月連続。新車市場は昨年秋から回復傾向が続いている。

新車登録が特に大きく伸びた部門は大型車とSUVで、それぞれ36.8%、36.4%増えた。全体の4分の1強(25.8%)を占めるコンパクトクラスも16.3%増と2ケタ台の伸びを記録した。超小型車は11.9%落ち込んだ。

動力源別ではディーゼル車のシェアが最も大きく50.1%を記録。ガソリン車(48.2%)を上回った。伸び率が最も大きかったのは天然ガス車で、57.7%増加した。電気自動車は541台でシェアが0.3%にとどまったものの、増加幅は約50%に上った。ハイブリッド車はシェアが0.9%、増加幅が6.3%だった。

走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均135.2グラムで、前年同月から2.4%減少した。

個人による新車登録(マイカー)は11.5%増と大きく増え、シェアは35.2%に上った。社用・公用車は5.0%増で、シェアは64.8%だった。

増加率が最も大きかったブランドはジャガーで、100.5%増の381台に拡大した。これにホンダ(53.0%増の1,651台)、マツダ(49.4%増の4,331台)、フォード(42.2%増の1万4,604台)が続いた。

フォードを除くドイツ車ではアウディ(17.5%増の1万7,566台)、フォルクスワーゲン(9.4%増の4万7,446台)、ポルシェ(4.1%増の1,693台)、BMW(0.5%増の1万6,455台)が増加。オペル(2.7%減の1万2,431台)、メルセデス(3.6%減の1万8,925台)、ミニ(9.0%減の2,120台)、スマート(14.1%減の2.031台)は減少した。

ホンダとマツダを除く日本車では日産が14.2%増の3,568台、スズキが10.0%増の2,090台と2ケタ成長を確保し、トヨタも9.8%増の4,563台に拡大した。そのほかのブランドは三菱が10.0%減の1,075台、スバルが24.7%減の469台、レクサスが31.9%減の64台だった。

日本車以外の主な輸入ブランドで増加したのはシボレー(26.1%増の1,803台)、ダチア(25.4%増の4,012台)、ランドローバー(23.3%増の1,348台)、シュコダ(18.9%増の1万811台)、セアト(14.2%増の5,860台)。起亜は横ばいの3,919台で、ボルボ(2.9%減の2,009台)、シトロエン(6.6%減の4,180台)、ルノー(7.9%減の6,025台)、フィアット(9.8%減の3,968台)、現代(27.2%減の4,674台)は減少した。

市場シェアが最も大きかったのはフォルクスワーゲン(VW)で、23.0%に達した。輸入車ではVW傘下のシュコダ(5.2%)が最大。これにルノー(2.9%)、セアト(2.8%。VW傘下)、現代(2.3%)、トヨタ(2.2%)、マツダ(2.1%)、シトロエン(2.0%)、ダチア、プジョー、フィアット、起亜(すべて1.9%)が続いた。

KBAは通常、新車登録統計を毎月上旬に発表するが、今回は技術的なトラブルで中旬にずれ込んだ。

一方、独自動車工業会(VDA)が4日発表した1月の乗用車国内生産台数は44万2,600台で、前年同月を11%上回った。輸出台数も9%増の33万8,700台に拡大している。