高級車大手のPorsche(シュツットガルト)が昨年8月に発売したスポーツ車「911 GT3」の2014年式モデルの販売を凍結した。ここ数週間で立て続けに発火事故が起きたことを受けた措置。広報担当者はメディアの問い合わせに対し、場合によってはリコール(無料の回収・修理)を実施すると回答した。
先日スイスで起きた事故では、運転手が高速道路を走行中にエンジンの異常音に気づいて一般道路に降りた後に発火した。このケースではオイル漏れと発煙も認められた。またイタリアでは、走行距離がわずか60キロの新車で油圧警告灯が点灯した後に発火したという。
両ケースとも事故後にポルシェ本社の開発担当者が現場に駆け付けた。事故車両は本社に移送され詳しい調査が行われている。
GT3の2014年式はエンジンを変更したモデルで、シリンダーヘッド、ピストン、チタン連接棒、ドライサンプ式潤滑装置などに多くの改良が加えられている。