洋上風力発電所の設置を専門に手がける船舶をハンブルク港のSietas造船所がドイツで初めて建造し、17日に進水式を行った。オランダの海上建設会社Van Oordに引き渡され、7月からルフタダウネン洋上風力発電所(蘭沖合)の建設に投入される予定だ。
同船舶はギリシャ神話の風神にちなんで「アイオロス」と命名された。輸送船と巨大クレーン、プラットフォームからなり、全長140メートル、幅38メートル。最大5,600トンの荷物を輸送できる。長さ84メートルの支柱を4本持つ。クレーンは海上120メートルの高さまでとどく。74人が宿泊でき、最大速度は12ノット。
ルフタダウネン洋上風力発電所はオランダのエネルギー大手Enecoと三菱商事が共同建設・運転する施設で、40本を超す風車からなる。出力は13万キロワットで、15万世帯の電力を賄うことができる。2015年に稼働する予定。