製薬大手の米Eli Lillyは24日、動物薬メーカーの独Lohmann Animal Healthを養鶏・食鳥加工大手PHWグループから完全買収することで合意したと発表した。家禽用ワクチン事業を強化する狙い。取引金額は公表していない。買収手続きは第2四半期に終了する見通しという。
Lohmann Animal Healthはサルモネラ対策ワクチンや飼料添加剤を生産している。従業員数は500人強で、独北部のクークスハーフェンと米メーン州ウィンズロウに工場を持つ。ロイター通信によると、PHWはWiesenhofブランドで展開する主力の養鶏・食鳥加工事業に経営資源を集中するためにLohmann Animal Healthを放出するという。
Eli Lillyの動物薬事業の売上高は昨年21億5,000万ドルで、前年から6%増加した。