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2014/3/5

経済産業情報

乗用車新車登録3カ月連続増加、2月+4.3%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2014年2月の乗用車新車登録台数は20万9,349台で、前年同月を4.3%上回った。増加は3カ月連続で、1~2月の累計も前年同期比5.7%増の41万5,345台に拡大した。 2月 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2014年2月の乗用車新車登録台数は20万9,349台で、前年同月を4.3%上回った。増加は3カ月連続で、1~2月の累計も前年同期比5.7%増の41万5,345台に拡大した。

2月の伸び率が最も大きかった部門はSUVで、前年同月比28.0%に達した。これにオフロード車(15.5%増)、大型車(15.1%増)が続いた。減少したのは超小型車(11.3%減)、バン(8.4%減)、中型車(1.6%減)の3部門だけだった。

動力源別ではガソリン車が最大で、全体の半分を占めた。ディーゼル車は48.5%で、前月の50.1%から後退。その他の車両は合わせて1%に満たなかった。

電気自動車(EV)の新規登録台数は481台で、0.4%増加。ハイブリッド車(2.2%減)と天然ガス車(12.5%減)、液化ガス車(22.5%減)は前年同月を下回った。新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均134.9グラムで、前年同月を1.8%下回った。

ブランド別では三菱の伸び率が最も大きく、35.2%増の1,711台に拡大した。プジョー(27.3%増の3,978台)、スズキ(23.3%増の1,866台)、シュコダ(21.9%増の1万2,580台)も20%以上の伸びを記録した。

ドイツ車はミニ(23.0%減の2,035台)、スマート(15.3%減の1,990台)、フォルクスワーゲン(1.3%減の4万2,324台)を除いてすべて増加した。各ブランドの実績はフォードが17.8%増の1万4,884台、アウディが14.9%増の1万9,451台、オペルが13.8%増の1万5,403台、ポルシェが13.6%増の1,549台と2ケタ台の伸びを記録。BMWは4.3%増の1万5,996台、メルセデスは3.1%増の1万8,132台だった。

三菱とスズキ以外の日本車では日産(19.8%増の4,852台)とマツダ(9.9%増の4,216台)が増加。トヨタ(12.8%減の5,067台)、スバル(24.2%減の493台)、ホンダ(26.3%減の1,421台)、レクサス(29.0%減の71台)は減少した。

日本車以外の主な輸入車をみると、セアト(19.1%増の6,133台)、ダチア(17.7%増の3,436台)、ランドローバー(17.4%増の1,206台)が2ケタ増となり、ボルボ(8.2%増の2,032台)、起亜(0.2%増の3,857台)も前年同月を上回った。シトロエン(5.6%減の3,569台)、ルノー(6.0%減の7,348台)、フィアット(9.5%減の4,308台)、現代(26.3%減の5,732台)は落ち込んだ。

一方、独自動車工業会(VDA)が3日発表した2月の国内乗用車生産台数は49万3,200台で、前年同月を7%上回った。輸出台数も同7%増の37万9,800台に拡大している。1~2月の累計は生産台数が前年同期比9%増の93万5,600台、輸出台数が同9%増の72万3,200台だった。