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2014/3/12

経済産業情報

独白物家電市場6年連続で拡大

この記事の要約

独電気電子工業会(ZVEI)が7日発表した2013年の国内白物家電市場規模(出荷価格ベース、付加価値税を含まず)前年比2%増の80億ユーロとなり、6年連続で拡大した。好調な個人消費が追い風となった格好で、特に小型家電は4 […]

独電気電子工業会(ZVEI)が7日発表した2013年の国内白物家電市場規模(出荷価格ベース、付加価値税を含まず)前年比2%増の80億ユーロとなり、6年連続で拡大した。好調な個人消費が追い風となった格好で、特に小型家電は4%増の24億ユーロと大きく伸びた。大型家電は1%増の52億ユーロだった。

小型白物家電ではライフスタイル重視の製品が良く売れており、デザインや素材、カラーが購入の際の大きな決め手となっている。「ウエルネス」「健康な食事」「自宅で料理」もトレンドのキーワードという。

大型白物家電では省エネ、性能、使い勝手の良さ、デザインが重要な要素になっている。

白物家電の輸出高は前年比1%増の73億ユーロに拡大した。小型家電が4%増えて全体をけん引。大型家電は1.5%減少した。

今年は国内市場規模が2%増の8.2%に拡大すると予想。小型家電は成長率が2%、大型家電は同1~2%に上るとみている。輸出は2~3%の成長を見込む。

一方、ZVEIの委託を受けて市場調査大手のGfKが消費者を対象に昨年実施したアンケート調査によると、大型家電を買い替える理由として「故障/利用が認められなくなったため」を挙げた回答者は全体の69%で、04年調査の同74%から5ポイント減少。「手持ちの機器は使えるが、より良い機器がほしいため」との回答は26%から31%に増加した。大型家電の平均使用期間は14年から13年に縮小している。