ドイツの旅行業界が好調だ。独旅行連盟(DRV)が4日発表した市場動向によると、旅行代理店の2013年の売上高は前年を2億ユーロ上回る227億ユーロとなり、過去最高を更新した。商用旅行分野で売上高が74億ユーロから72億ユーロに後退したものの、個人旅行が151億ユーロから155億ユーロ増加し相殺された。
個人旅行の件数をみると、4泊5日以上(長期バカンス)が7,070万件、4泊未満(短期バカンス)が7,190万件、日帰り旅行が5億3,100万件だった。長期バカンスに出たドイツ人の数は前年を120万人上回る5,480万人で、1回当たりの日数は10.3日、平均旅行回数は1.3回。
行先は、長期バカンスでは国外が69.7%と多数派を占めた。一方、短期バカンスでは国内が77%、日帰り旅行でも同95%を占めた。
大手旅行代理店(チェーン店、フランチャイズ店)の売上高はDER Touristikが42億7,000万ユーロで最も多く、Tui Leisure Trave(31億5,000万ユーロ)、RTK-Gruppe(30億ユーロ)がこれに次いだ。
旅行催行業者(募集型企画旅行)の売上高はTUI Deutschlandが44億8,000万ユーロ(シェア17.7%)でトップだった。2位はThomas Cookの34億ユーロ(同13.4%)、3位はDER Touristikの31億7,000万ユーロ(12.5%)。同業界全体の売上高は253億ユーロだった。