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2014/3/19

企業情報

Grohe AG―温水洗浄便座を発売―

この記事の要約

LIXIL傘下の独水栓金具会社Grohe(ヘーマー)が温水洗浄便座を発売する。同社のダーフィット・ハイネス社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。 Groheは昨年、LIXILと日本政策投資銀行に共同買収された。L […]

LIXIL傘下の独水栓金具会社Grohe(ヘーマー)が温水洗浄便座を発売する。同社のダーフィット・ハイネス社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。

Groheは昨年、LIXILと日本政策投資銀行に共同買収された。LIXILは「シャワートイレ」の商標で温水洗浄便座事業を展開しており、Groheも欧州市場に投入する。販売価格は4,400ユーロ。

欧州では温水洗浄便座が普及していない。このためGroheはまず、4つ星・5つ星ホテルと富裕層を対象に売り込む考えだ。需要が拡大すれば、モデル数を増やし、低価格帯の製品も投入できるとみている。

生産はスイスの提携先企業に委託しており、現時点で自社生産は考えていないものの、ハイネス社長は需要が増えれば自社生産に踏み切る考えを示唆した。

同社長はまた、LIXILの傘下に入ったことを日本事業強化のチャンスとみていることをも明らかにした。これまでは市場開拓に手こずってきたが、今後はLIXILの支援を受けて2ケタ台の売上成長を目指す意向だ。日本の住宅事情に合わせて一回り小さい水栓金具製品「ジャパン・コレクション」の投入を検討している。