ドイツ連邦統計局が17日発表した2013年の国内住宅建設許可件数(非住居用建造物と増改築を含む)は前年比12.9%増の27万364件と大きく拡大した。増加は4年連続。ドイツでは雇用の安定と移民の増加、低金利を背景に不動産ブームが続いている。
増加幅が特に大きかったのは3世帯以上の集合住宅で、22.3%増の11万7,666件に拡大した。2世帯住宅も13.3%増の2万322件と伸び率が大きい。1世帯住宅は1.1%増にとどまった。
非住居用建造物の許可件数は4,812件で、23.4%増加した。ただ、同建造物の容積は4.8%減の計1億9,914万立方メートルへと後退している。イベント施設とオフィスビルはそれぞれ31.1%増の615万平方メートル、11.2%増の1,541万平方メートルに拡大したものの、工場が15.4%減の3,807万平方メートルに後退。商業施設・倉庫も5.1%減の7,601万平方メートルに縮小した。
住宅需要は特に大都市圏で増加している。市場調査会社bulwiengesaの情報としてロイター通信が報じたところによると、ベルリンの人口は過去3年間、年あたり4万人のスピードで増加した。これは年2万世帯の増加に相当する規模だが、住宅建設許可件数は年1万件強にとどまるという。