印刷機械大手の独Koenig & Bauer(ヴュルツブルク)が20日発表した2013年12月期決算の最終損益は1億5,370万ユーロの赤字となり、前期の黒字(40万ユーロ)から大幅に悪化した。事業の大規模な再編に伴い1億5,500万ユーロを計上したことが影響。営業損益も1,370万ユーロの黒字から1億3,070万ユーロの赤字へと転落した。売上高は9.3%減の10億1,220万ユーロだった。
印刷機械業界は構造不況に陥っており、需要は大幅に減少。中古品があふれていることもあり、メーカー各社は苦戦している。
同社はこうした状況を受け昨年12月、組織再編計画を発表。各事業部門を独立採算の組織とするとともに、事業プロセスの効率化を推進し、厳しい市場環境のなかでも長期的に利益を確保できる体質の構築に乗り出した。その一環で墺テルニッツ工場を閉鎖する。独フランケンタール工場も閉鎖する可能性がある。
今期も赤字を計上する見通し。16年12月期からは恒常的に利益を出せるようにする計画だ。