独病院3位のSana(ミュンヘン)が大手競合の買収を視野に入れている。最大手のFreseniusが市場2位Rhoenの事業の大部分を買収し、2位以下に大きく水をあけたためで、Sanaのトーマス・レムケ財務担当取締役は21日ロイター通信に、RhoenとAsklepiosを中期的に買収することも考えられるとの立場を示した。RhoenとAsklepiosは他社の買収提案に応じる考えはないとしている。
SanaはAllianzをはじめとする民間保険会社31社が出資する医療機関で、昨年は売上高を前年比 10.3%増の20億1,230万ユーロ強に拡大。最終利益も18.3%増の5,690万ユーロに伸ばした。今年は売上高が6%以上増加するものの、赤字の病院を買収した関係で利益は減少する見通しという。