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2014/4/9

総合 - ドイツ経済ニュース

公共部門でベア合意、2年で平均5.7%

この記事の要約

サービス労組Verdiと連邦(国)、市町村は1日、新たな賃金協定の内容で合意した。有効期間は2014年3月1日~16年2月末の2年間で、ベースアップ幅は平均5.7%に上る。労使合意が成立したため、自治体系公共交通機関、ご […]

サービス労組Verdiと連邦(国)、市町村は1日、新たな賃金協定の内容で合意した。有効期間は2014年3月1日~16年2月末の2年間で、ベースアップ幅は平均5.7%に上る。労使合意が成立したため、自治体系公共交通機関、ごみ収集、公立病院などでのストライキは今後、行われない。

ベアは2段階に分けて実施される。まずは3月1日にさかのぼって3%引き上げ。来年3月1日に2.4%が上乗せされる。今年3月に3%のベアを適用しても増額分が90ユーロに達しない被用者については一律、90ユーロ引き上げる。このため、月給がこれまで最低水準の1,541.78ユーロだった被用者では今年3月付けのベアが5.8%となり、来年3月も含めると計8.2%に達する。

Verdiは今回の交渉で、賃金を全員100ユーロ引き上げたうえでさらにベア3.5%を上乗せするよう要求した。賃金水準の低い被用者の所得底上げを狙ったもので、この意図は雇用者(連邦と市町村)との合意に反映された。