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2014/4/16

総合 - ドイツ経済ニュース

2月輸出が前月比で1.3%減少、新興国の経済低迷響く

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が9日発表した2014年2月の輸出高は営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.3%減の933億ユーロに縮小した。減少幅は過去9カ月間で最大。新興諸国の経済不振が響いたもようで、ベーレンベルク銀行のエコノ […]

ドイツ連邦統計局が9日発表した2014年2月の輸出高は営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.3%減の933億ユーロに縮小した。減少幅は過去9カ月間で最大。新興諸国の経済不振が響いたもようで、ベーレンベルク銀行のエコノミストはロイター通信に、特に中国の景気低迷が大きいとの見方を示した。輸入高は同0.4%増加し2カ月連続で拡大しており、内需が活発化していることがうかがわれる。

輸出高は前年同月比では名目4.6%増の924億ユーロとなり、6カ月連続で拡大した。輸入高は6.5%増の761億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の168億ユーロから163億ユーロへとやや縮小。経常黒字も157億ユーロから139億ユーロに減少した。

輸出を仕向け先地域別でみると、欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けは前年同月比12.4%増と大きく伸び、ユーロ圏向けも3.7%増加した。EU域外向けは1.8%の伸びにとどまった。

輸入もEUのユーロ非加盟国からが10.4%増加。ユーロ加盟国からも8.4%拡大した。EU域外からは2.0%増だった。