化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は10日、マレーシア東部のクアンタンで香料工場の起工式を行った。アジア・太平洋市場向け製品の75%を現地で生産する戦略を受けた措置。同市場で香料の需要が拡大していることに対応する。
香料工場は現地提携先であるPETRONAS Chemicals Group Berhad(PCG)との合弁会社BASF PETRONAS Chemicals Sdn Bhd(BPC)が建設する。BASFは同合弁の資本60%を握る。
工場では香料シトラールとその原料、およびシトラールを用いた香料であるシトロネロール、L-メントールを製造する。投資総額は約15億リンギット(約5億ドル)。生産施設は段階的に拡張していく計画で、操業開始は2016年を予定する。新規雇用120人を見込む。生産能力は明らかにしていない。