香料大手の独Symrise(ホルツミンデン)は12日、仏同業Dianaグループを完全買収することで合意したと発表した。食品、香水、飼料向け事業を強化する狙い。約13億ユーロで傘下に収める。
Dianaは天然素材ベースの香料を製造している。従業員数は2,000人。仏東部のヴァンヌに本社を置き、欧州、南北アメリカ、アジアに計23の製造・販売拠点を持つ。昨年の売上高は4億2,500万ユーロで、売上高営業利益率(EBITDAベース)はおよそ21%に達した。
Symriseは新興諸国に強く、Dianaとは地域的な補完性が高い。昨年の売上高は18億ユーロ強。両社の売上高を合計すると23億ユーロとなり、売上高営業利益率(同)は20%を超えるという。1株当たり利益が2015年から増加に転じるとしている。