電気通信大手のドイツテレコムで9日、新しい労使協定が取り決められた。同協定では賃金の下位グループのベースアップ幅が上位グループより高く設定されており、賃金格差を是正する意図がうかがわれる。サービス労組Verdiは同様の協定を先ごろ、公共団体(連邦、市町村)との間でも取り決めた。
ベアはまず4月1日にさかのぼって行われる。上げ幅は賃金の下位グループで2.9%、上位グループで2.5%。来年2月1日には両グループとも2.1%引き上げられる。
協定の有効期間は2016年1月末までで、この間は経営上の理由による整理解雇を行わないことも取り決めた。ITサービス子会社Tシステムズは今回の協定の対象となっていない。