欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/4/30

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感が改善

この記事の要約

Ifo経済研究所が24日発表した2014年4月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は111.2となり、前月の110.7から0.5ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月ぶり。前月はウクライナ情勢の緊迫で5カ月ぶりに […]

Ifo経済研究所が24日発表した2014年4月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は111.2となり、前月の110.7から0.5ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月ぶり。前月はウクライナ情勢の緊迫で5カ月ぶりに悪化したものの、今月は2月(111.3)とほぼ同水準まで回復した。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ウクライナ危機にもかかわらず前向きムードがドイツ経済全体に行き渡っている」との見方を示した。

今後6カ月の事業の見通しを示す期待指数は107.3となり、前月の106.4から0.9ポイント増加した。改善は3カ月ぶり。事業の現状判断を示す指数は0.1ポイント増の115.3で、5カ月連続で上昇した。

部門別でみると、製造業は現状判断が大きく改善。期待指数もこれまでに引き続き上昇し、全体では11年7月以来の高水準となった。輸出見通しも良好で、工場の平均稼働率は前月を約1ポイント上回る84.3%に達した。

卸売業は現状判断が大きく改善し、期待指数も前月を上回った。小売業は期待指数がやや上昇、現状判断が大幅低下で、全体では前月を下回った。

建設業は現状判断が大幅改善したものの、期待指数が3カ月連続で低下。全体でもやや落ち込んだ。