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2014/4/30

経済産業情報

ハイブリッド飛行機をエアバスが初公開

この記事の要約

欧州航空宇宙大手エアバス・グループ(旧EADS)は25日ボルドーで、ハイブリッド飛行機の試作モデルを初公開した。「E-Fan 2.0」と名付けられた同機は離陸滑走時に必要な動力の一部を電動モーターで確保、エンジンから発生 […]

欧州航空宇宙大手エアバス・グループ(旧EADS)は25日ボルドーで、ハイブリッド飛行機の試作モデルを初公開した。「E-Fan 2.0」と名付けられた同機は離陸滑走時に必要な動力の一部を電動モーターで確保、エンジンから発生する振動・騒音が軽減される。

E-Fanは全長9.5メートル、翼幅9.5メートル、重量500キログラムの2人乗りプロペラ固定翼機。バッテリーには韓国KoKam社のリチウムポリマー二次電池(1セル当たり放電容量40アンペア時、電圧4Vのセルが120個)を採用している。エンジンと電動モーターを合わせた出力は計60kWで、バッテリーのみで飛行できる時間は約35分。離陸速度は110㎞/h、巡航速度は160㎞/h、最高速度は220㎞/hとなっている。電動滑走モードの最高速度は60㎞/hに達する。

タクシーイング(誘導路の地上走行)と滑走開始から60㎞/hに達するまでは電動モーターのみで駆動し、その後にエンジンを作動してさらに加速する。

エアバス・グループによると、同機は開発途上モデルで、すでに4人乗りのハイブリッド機「E-Fan 4.0」の開発も進めている。