ドイツ連邦統計局が15日発表した2014年第1四半期の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期を0.8%上回った。伸び率は3年来(11年第1四半期以来)の高水準で、前期(同0.4%)の2倍に上っている。内需が堅調で全体が強く押し上げられた。
内需は設備投資と建設投資が大きく伸びたほか、個人消費と政府消費支出も拡大。暖冬は建設投資の追い風となった。
外需は経済成長の足かせ要因となった。輸入が拡大した一方で輸出が振るわなかったため。
一方、欧州統計局ユーロスタットが同日発表したユーロ圏のGDP成長率は0.2%にとどまった。イタリアが0.1%のマイナスに落ち込み、フランスもゼロ成長にとどまったことなどが響いた。ドイツはユーロ圏のなかで成長率が最も高く、けん引車となった。