欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/5/21

総合 - ドイツ経済ニュース

生産者物価9カ月連続で低下、4月は-0.9%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年4月の生産者物価指数は前年同月比0.9%減となり、1年前の水準を9カ月連続で下回った。エネルギー価格が3.0%下がったことが最大の押し下げ要因。中間財も1.6%下落した。エネルギ […]

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年4月の生産者物価指数は前年同月比0.9%減となり、1年前の水準を9カ月連続で下回った。エネルギー価格が3.0%下がったことが最大の押し下げ要因。中間財も1.6%下落した。エネルギーを除いた生産者物価の低下幅は0.2%にとどまった。

エネルギーでは電力が4.6%、天然ガスが3.8%、石油製品が2.5%の幅でそれぞれ下がった。電力は取引所価格(12.8%減)と送電事業者向け価格(12.3%減)が大きく低下。天然ガスは産業向けが4.4%下落したものの、一般世帯向けは0.4%上昇した。

中間財では金属が4.6%低下。圧延鋼と非鉄金属は各5.5%、6.5%下がった。このほか穀物粉(13.1%減)、飼料(8.1%減)で下げ幅が大きい。

投資財は0.4%増、耐久消費財は1.2%増。

非耐久消費財は1.4%増で、食料品は1.1%増だった。上げ幅が大きかったのは牛乳(14.5%)、加工じゃがいも(6.7%)、バター(3.2%)で、砂糖は9.1%下落。コーヒーと食肉(家禽を除く)もそれぞれ4.5%、3.0%下がった。

4月の生産者物価は前月比でも0.1%減となり、2カ月連続で低下した。エネルギーと中間財が各0.5%、0.1%下落。エネルギーを除いたベースでは横ばいを保った。