保険大手の独Talanx(ハノーバー)は15日、トルコとメキシコで買収先候補を模索していることを明らかにした。同社は国外事業の強化を通して業績を拡大する方針を打ち出しており、買収を積極的に活用する考えだ。メキシコではオーナー経営の保険会社が多く、買収のチャンスは大きいとみている。現時点で具体的な買収先候補はない。
Talanxは各進出先国でトップ5に入ることを目指している。ポーランドとブラジルではすでにこの目標を達成した。
同日発表した2014年1-3月期(第1四半期)の保険料収入は84億1,400万ユーロで、前年同期を1%下回った。為替差損が響いた格好で、営業利益(EBIT)も4%減の5億900万ユーロに落ち込んだ。最終利益は7%減の1億9,200万ユーロ。比較対象の13年第1四半期は生保大手Swiss Life株の売却で利益が2,200万ユーロ押し上げられていたという事情がある。