欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/5/21

企業情報

Allianz SE―米ファンド子会社が足かせに、1-3月期営業益2.6%減少―

この記事の要約

欧州保険最大手の独Allianz(ミュンヘン)が14日発表した2014年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益は前年同期比2.6%減の27億2,300万ユーロに縮小した。米ファンド子会社Pimcoの業績不振が直撃して資産 […]

欧州保険最大手の独Allianz(ミュンヘン)が14日発表した2014年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益は前年同期比2.6%減の27億2,300万ユーロに縮小した。米ファンド子会社Pimcoの業績不振が直撃して資産管理部門の同利益が28.2%減の6億4,600万ユーロに後退。Allianz全体の最終利益も3.4%減の17億4,000万ユーロに落ち込んだ。売上高は340億ユーロで、6.0%増加した。

Pimcoはカリフォルニア州に本社を置く企業で、2000年にAllianz傘下に入った。従来は安定した利益を稼ぎ資産管理部門の支柱となっていたが、近年は債券市場の低迷や経営陣の内紛を受けて顧客が大量に流出。Allianzの足かせとなっている。

資産管理以外の部門は好調で、損害保険の営業利益は12.9%増の14億8,900万ユーロと2ケタ台の伸びを記録。生命・健康保険も2.9%増の8億8,000万ユーロと増益を確保した。

14年通期の営業利益については従来目標の95億~105億ユーロを据え置いた。13年通期実績は前期比7.8%増の100億6,600万ユーロだった。