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2014/5/21

経済産業情報

独工作機械業界受注、第1四半期は10%増加

この記事の要約

独工作機械工業会(VDW)がこのほど発表した独業界の2014年第1四半期(1~3月)の新規受注高は前年同期比で10%増加した。国内受注が20%拡大、国外も5%増えた。ヴィルフリート・シェーファー専務理事は「ドイツの顧客企 […]

独工作機械工業会(VDW)がこのほど発表した独業界の2014年第1四半期(1~3月)の新規受注高は前年同期比で10%増加した。国内受注が20%拡大、国外も5%増えた。ヴィルフリート・シェーファー専務理事は「ドイツの顧客企業は楽観的になっており、国内設備投資の停滞は完全に解消された」との見方を示した。

国外受注はユーロ圏外が9%増えて、全体を押し上げた。ユーロ圏は10%減少しており、同専務理事は「アジアとアメリカ大陸市場に期待をかけている」と述べた。

部門別では金属切断機の伸び率が最も大きく、14%に達した。特に旋盤・研磨機、複合工作機械(MC)の需要が強かった。成形機械は4%増。前年同期に受注が大きく延びたプレス機は反動で伸び悩んだ。

VDWは14年通期も受注増を見込む。ただ、ウクライナ危機が一段と深刻化しないことを前提としており、見通しを下回るリスクを排除していない。シェーファー専務理事は、ロシアがドイツ製品に強く依存するほか、ドイツ製工作機械の3番目に大きな市場であることを指摘した。