独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した2014年第1四半期(1~3月)の業界輸出高は399億ユーロとなり、前年同期比で3.7%増加した。1年前の水準を上回るのは5四半期ぶり。ユーロ圏向けが回復していることが大きい。輸入高は348億ユーロで、6.9%増加した。
輸出高を仕向け先国別でみると、中国は11.3%増の33億ユーロと大きく拡大し、米国(2.7%減の32億ユーロ)を抜いて1位となった。3位はフランス(7.7%増の29億ユーロ)、4位は英国(7.9%増の22億ユーロ)となっている。
ZVEIの最新データによると、世界の電機市場規模は昨年3兆7,029億ユーロとなり、前年を3%上回った。今年と来年はそれぞれ5%、6%成長すると予想している。
最大の市場であるアジアは昨年、4%増の2兆1,214億ユーロに達し、世界全体に占める割合が57%に達した。今年と来年は各6%拡大する。
アメリカ大陸は昨年、3%増の7,787億ユーロで、シェアは21%だった。今年と来年の成長率はそれぞれ5%、6%。
欧州は昨年、1%減の6,535億ユーロで、シェアは18%弱にとどまった。今年と来年の成長率は各3%、4%で、世界市場全体の伸びを下回る見通しだ。