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2014/5/28

経済産業情報

市民の3人に1人が急な出費を賄えず

この記事の要約

急な出費を手持ちの資金で賄えない市民の割合は33.4%に上ることが、ドイツ連邦統計局が27日に公開したデータで分かった。欧州連合(EU)平均の40.2%を下回るものの、3人に1人がお金にまったくゆとりのない生活を送ってい […]

急な出費を手持ちの資金で賄えない市民の割合は33.4%に上ることが、ドイツ連邦統計局が27日に公開したデータで分かった。欧州連合(EU)平均の40.2%を下回るものの、3人に1人がお金にまったくゆとりのない生活を送っている計算だ。統計局は所得と生活条件に関する2012年のEU調査で得られたデータを公開した。

急な出費を手持ちの資金で賄えない市民は特に貧困層で多く、ドイツでは同層の73.2%、EU全体でも71.7%が該当した。貧困層以外ではそれぞれ25.8%、33.8%にとどまる。EUでは可処分所得が国民全体の中央値の60%未満の世帯を貧困層と定義している。

金銭的な理由で1年間に1週間の休暇旅行に出かけられない人はドイツで21.9%、EU全体で39.6%に上った。貧困層では同割合がそれぞれ57.6%、70.4%に達する。

食事に関しては極端にゆとりのない市民が比較的少なく、少なくとも1日おきに肉・魚(ないしそれの相当するベジタリアンフード)を食べられない人はドイツで8.2%、EU全体で11.0%にとどまった。