欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/6/4

企業情報

TrelleborgVibracoustic GmbH―Trelleborgが撤退か―

この記事の要約

独Freudenbergとスウェーデン企業Trelleborgが共同運営する自動車防振部品の合弁会社TrelleborgVibracousticから、Trelleborgが撤退する可能性が出てきた。5月28日付『フランク […]

独Freudenbergとスウェーデン企業Trelleborgが共同運営する自動車防振部品の合弁会社TrelleborgVibracousticから、Trelleborgが撤退する可能性が出てきた。5月28日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、Trelleborgのピーター・ニルソン社長は投資家会議で、同合弁にとどまるか撤退するかの決定を年末までに下す意向を示したという。

TrelleborgVibracousticは折半出資の合弁会社で、2012年に設立された。独ダルムシュタットに本社を置く。

Freudenbergは自動車産業への依存度を引き下げる方針を打ち出している。このためTrelleborgVibracousticの設立は自動車防振部品からの撤退に向けた布石とみられており、モーゼン・ゾーイ社長は将来的に持ち分を部分売却ないし株式公開する可能性を当初から排除していなかった。

Trelleborgが同合弁から撤退すると、この思惑は実現が遠のく恐れがあり、Freudenbergは頭を悩ませているもようだ。

TrelleborgVibracousticは自動車防振部品の世界最大手メーカーで、昨年の売上高は17億ユーロに上った。今年は売上高で約18億ユーロ、営業利益(EBITDA)で約2億2,000万ユーロを見込む。