ドイツ連邦経済省が5日発表した2014年4月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を3.1%上回り、2カ月ぶりに増加した。比較対象の3月は国外受注が大きく減少しており、その反動で大幅に押し上げられた格好。4月は大型受注が多かったこともプラスに働いており、大型受注を除いたベースでは増加幅が1.5%だった。
国外受注は5.5%増加した。ユーロ圏(ドイツ国内を除く)が9.9%拡大、ユーロ圏外も3.1%伸びた。国内は横ばいだった。
部門別では消費財の伸び率が最も大きく、7.1%に達した。ユーロ圏とユーロ圏外が前月の反動でそれぞれ13.9%、10.1%増加したことが最大の押し上げ要因で、国内は1.4%増にとどまった。
投資財も4.4%増と大幅に伸びた。前月に14.8%減となったユーロ圏が11.7%増加。ユーロ圏外も5.6%拡大した。国内は0.4%落ち込んだ。
中間財は0.2%増で、内訳は国内が0.2%増、ユーロ圏が6.5%増、ユーロ圏外が5.3%減だった。
大型受注の影響を除いた3カ月単位の比較をみると、2~4月は前の期の11~1月を0.8%上回った。けん引役となったのは国内で、国外は減少した。