欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/6/11

経済産業情報

空き巣などが増加、犯罪件数はやや減少

この記事の要約

連邦内務省が4日発表した犯罪統計によると、2013年の犯罪認知件数は596万件で、前年(599万件)に比べ0.6%減少した。全体の4割を占める窃盗が0.1%(3018件)増の238万2,743件に拡大した一方で、傷害・殺 […]

連邦内務省が4日発表した犯罪統計によると、2013年の犯罪認知件数は596万件で、前年(599万件)に比べ0.6%減少した。全体の4割を占める窃盗が0.1%(3018件)増の238万2,743件に拡大した一方で、傷害・殺人、詐欺、器物損壊、銃刀法違反などは減少した。

前年に比べ件数が増えた窃盗の種類・対象物は自動車(0.5%増の3万7,427件)、キャッシュレス支払い手段(4.7%増の13万6,034件)、空き巣などの侵入窃盗(3.7%増の20万8,292件)だった。自転車(2.9%減の31万6,857件)、車上荒らし(3.2%減の33万2,605件)、万引き(1.5%減の35万6,152件)、オフィス・倉庫からの窃盗(3.9%減の14万186件)は減少している。

経済犯罪は12.4%減の7万1,663件で、競争法・汚職防止法違反も10.6%減の5,084件に減少した。一方、コンピューター犯罪は8万8,722件で1%増加。知的財産権にからむ犯罪は9.1%増の8,089件と大きく拡大した。

人口10万人当たり犯罪件数を州別でみると、最も少ないのは南部のバイエルンで5,073件だった。同じ南部のバーデン・ヴュルテンベルク(5,451件)、ヘッセン(6,429件)がこれに続く。ワースト3はベルリン(1万4,908件)、ハンブルク(1万3,724件)、ブレーメン(1万3,059件)で、すべて都市州が占めた。