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2014/6/18

経済産業情報

社用車をエコカーに、導入企業が増加

この記事の要約

社用車に低公害車(エコカー)を導入する企業が増えている。フォルクスワーゲン(VW)傘下の法人向け自動車リース・フリート管理会社VWリーシングでは、同社が管理する約100万台の社用車のうち、走行1キロメートル当たりの二酸化 […]

社用車に低公害車(エコカー)を導入する企業が増えている。フォルクスワーゲン(VW)傘下の法人向け自動車リース・フリート管理会社VWリーシングでは、同社が管理する約100万台の社用車のうち、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量が115グラム以下のモデルは2013年末時点で28万3,859台に上った。燃料などのコスト削減につながるほか、企業の社会的責任(CSR)への取り組みをアピールできるメリットもあるためだ。11日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

BMWのリース子会社アルファベットも法人向けに電気自動車(EV)、レンジエクステンダー付きEV、プラグインハイブリッドカーなどのエコカーを提供している。13年に発売されたBMW初のEV「i3」の人気も高く、アリアンツ(保険)やドレクスルマイヤー(自動車部品)、ピーペンブロック(ビル清掃)、アイーダ・クルーズ(クルーズ船)などの大手・中堅企業から数百台の予約が入っているという。

アルファベットの担当者によると、エコカーは従来車に比べて割高なものの、トータルコストではほとんど変わりがない。リース期間36カ月、走行距離4万5,000キロメートル、大口割引が受けられる、という条件でBMWの「i3」と「320d」(ディーゼルエンジン車)を比較すると、走行1キロメートル当たりのコストはi3で48セント、320dで46セントという。