Ifo経済研究所が24日発表した2014年6月のドイツ企業景況感指数は109.7となり、前月の110.4から0.7ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月連続。事業の現状判断を示す指数は横ばい(114.8)を保ったものの、今後6カ月の見通しを示す期待指数が106.2から104.8へと1.4ポイント低下し、全体がやや押し下げられた。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「経済界はウクライナとイラクの危機を懸念している」との見方を示した。
部門別でみると、製造業は期待指数が大きく低下。現状判断指数も前月をやや下回った。輸出見通しについては肯定的な見方をする企業がなお過半数を占めるものの、これまでに比べると減っている。
卸売業は現状判断が前月の反動で大幅に改善。期待指数は悪化した。小売業は現状判断が2年強ぶりの高水準に達し、期待指数も前月を上回った。
建設業は現状判断がほぼ横ばいで、期待指数はやや改善した。