独製薬会社Dermapharm(グリュンヴァルト)が自社売却の可能性を模索しているとの観測が出ている。23日付『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が業界情報として報じたもので、すでに複数の投資会社が財務を閲覧したという。
Dermapharmはヴィルヘルム・バイアー社長が1991年に設立した企業で、皮膚病、アレルギー、感染症治療薬、ビタミン剤のほか、がん治療薬も生産している。FAZ紙によると、営業利益(EBITDAベース)は9,000万ユーロで、時価は10億ユーロに上る見通し。
ただ、投資会社などの間にはDermapharmが身売りに向けて動く真の狙いが分からないとの声もある。FAZ紙は、同社の時価を確認することがバイアー社長の狙いではとの見方を紹介している。