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2014/6/25

企業情報

Bayer HealthCare AG―血友病分野で英社と開発・販売提携―

この記事の要約

製薬大手の独Bayer HealthCare(レバークーゼン)は23日、血友病治療分野の開発・販売で英国のバイオ企業Dimension Therapeuticsと提携すると発表した。Dimension Therapeut […]

製薬大手の独Bayer HealthCare(レバークーゼン)は23日、血友病治療分野の開発・販売で英国のバイオ企業Dimension Therapeuticsと提携すると発表した。Dimension Therapeuticsが開発している血友病Aの遺伝子治療を共同開発に切り替える。Bayerは血友病治療を重点事業としている。

Dimension Therapeuticsは希少疾患の新規遺伝子治療開発に特化した企業。アデノ随伴ウイルス(AVV)というウイルスを運び屋(ベクター)として用いて、正常な遺伝子を細胞に送り込む技術を利用している。血友病Aは血液凝固因子の第VIII因子の異常で発生する。

今回の提携では、前臨床試験段階にある治療法をDimension Therapeuticsが引き続き前期第2相試験(フェーズ2a)まで担当。Bayerはこの間の資金を負担する。フェーズ2aが無事、終了した場合は、Bayerがその後の臨床試験と販売許可申請をすべて引き受ける。

BayerはDimension Therapeuticsに一時金2,000万ドルを支払い、開発の進捗に応じてマイルストーンを最大2億3,200万ドル上乗せする。また、市販化に成功した場合は売り上げに応じてライセンス料を支払う。