建設大手の独Bilfinger(マンハイム)は23日、英国の不動産コンサルティング会社GVAを完全買収すると発表した。すでにGVAの出資者(約300人)の99%が買収提案に応じており、残りの出資者を対象にスクイズアウト(株式の強制買い上げ)を実施する。買収金額は公表しないことで合意している。
GVAは英不動産コンサルティング業界の最大手で、従業員数は1,500人、売上高は約1億9,000万ユーロ。利益を計上しているという。
Bilfingerは天候などに業績が左右されやすい建設事業を縮小し、安定的な利益を確保できるサービス事業の強化に取り組んでいる。英国の不動産市場はブームを迎えており、同社は同国での事業を強化する意向だ。昨年末には技術・インフラサービスに特化した同地の不動産サービス事業者Europa Support Services(売上高:約1億9,000万ユーロ)も買収しており、Bilfingerの英ビル・ファシリティ事業の売上高は昨年の3,500万ユーロから今年は約4億ユーロに急拡大する見通しだ。