冷凍ケーキ・パンの大手メーカー、コッペンラート・ウント・ヴィーゼ(Coppenrath & Wiese、オスナブリュック)が自社売却を決定したことが分かった。創業者の死去を受けた措置で、競合ドクター・エトカーが買収に関心を示している。食品大手ネスレも有力な売却先候補と目される。
コッペンラート・ウント・ヴィーゼは1975年創業のオーナー企業で、従業員数は2,200人、売上高は4億ユーロを超える。同社によると、冷凍ケーキでは欧州最大手という。創業者のアロイス・コッペンラート氏が昨年3月に死亡した後、創業家の意志統一が難しくなったため、身売りに踏み切る。
冷凍ケーキ市場ではコッペンラート・ウント・ヴィーゼの力が強く、ドクター・エトカーは一度、同市場からの撤退を検討したことがある。